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Transcatheter Aortic Valve Implantation

Posted by tani on 09.2012 医学部6年(Zurich University 留学) 0 comments 0 trackback
あっという間に1週間が経ちました。
初日、2日目は緊張してたけどドクター、ナース、技師さんが優しくしてくれるので馴染めるようになりました。

日本との違いを挙げるときりがありませんが一番印象に残ったのが、スピード感です。

カテーテル検査にて広範囲を支配している血管の狭窄が認められ、緊急バイパス手術の必要がある患者さんに対してカテ室から30分後にはオペ室に…。早っ!!!
患者さんは麻酔科の先生から麻酔や手術の説明をベットの上で受けてサインし気づけばオペ室に来てる…という感じでした。
緊急の心臓外科のオペができる体制にも驚きです。

木曜日に金曜のカテ室やオペ室のスケジュールを見ていると…。
emergencyTAVIを発見。
急遽予定外にTAVIをやる必要がある患者さんがいらっしゃったそうです。
でも、「機材や適用などで本当に行われるか当日にならないとわからない」とのことでした。
TAVIはまだ研究段階の治療なので委員会から承認されないのと治療できないということでしょうか。

朝7:30に病院に行くと、TAVIをやるとのことでした。
日本だと新しい治療をやるときは複雑な段階を長い時間かけないとやれない雰囲気がありますが、欧米ではやはり違うということを体感しました。


TAVIセット×2


TAVIのアプローチの仕方は研究段階ですが、順行法、逆行法、経心尖部などがあります。
詳しくは、心臓血管外科webをご覧ください。
18Fr(外径6mm)のtubeを大腿動脈から挿入するとTAVIが適用であるhigh-risk患者(心臓手術ができないASの患者さんは動脈硬化が進んでいて太いtubeを入れると合併症として解離などが起きたりする)には、なかなか難しいものがあるから改良の余地があると先生がおっしゃっていました。

本患者さんには逆行法で行われました。
オペは循環器内科と心臓外科のhybridで行われます。


Edward CoreValve
実物は相当頑丈そうです。石灰化、硬化が進んだ大動脈弁の上にこの弁を置くわけですから力強くないと計画通りに弁が入りません。
私は先週まで心臓血管外科で実習していて何度もAVR(大動脈弁置換術)のオペに入り石灰化したかちこちのA弁を見ていたので、あんな硬いものを残して新しい弁を入れて機能するとは到底思えませんでした。



AVRではA弁を切除して新しい弁を本来弁があったところに縫い合わせます。
それに比べてTAVIは新しい弁をカテーテルで置いてくるだけなので圧倒的に低侵襲で手術時間も短いです。


CoreValveをカテーテルに装着し、大腿動脈からA弁のところに。
計画したところにCoreValveを開いてオペ終了!と思いきや…。

経食道心エコーにて逆流が見られ…よく見るとCoreValveの弁輪の一部が石灰化したA弁に押されて変形していました。

オペ室に緊張感が走ります。

心臓外科呼んで開胸かなー。でもどうやってオペするんだろ?
血管壁にはっつけたCoreValveって簡単に外れるんだろうか??
などを考えていると。

A弁にあるCoreValveのところにカテーテルでバルーンを持っていき膨らませて圧着させました。
経食道心エコーで弁が正常に動いているのを確認して、
great!!!
と術者の先生が叫び終了。

手術時間は2時間でした。A弁を2時間で治せるとは…。
やはり将来TAVIがメインとなるのでしょうか…。
コストや適用など問題は山積みですが低侵襲治療はどこまでも突き詰めて開発されていくのでしょう。
少なくとも今後は心臓外科と循環器内科のhybridOPが増えていくと思いました。


9ヶ月前にTAVI専用に作られたオペ室にて。

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